第6回 急災害勉強会を開催しました
10月1日(月)、今年度6回目の救急災害勉強会を開催しました。
今回の勉強会には、本院の職員、新庄市内の医療機関及び本院で臨床実習を行っている山形大学医学部の学生など、これまで最多となる50名の方々にご参加いただきました。
第1部の救急症例検討では、研修医の山口先生から「脳梗塞様の症状で来院した慢性硬膜下血腫の一例」として、本院へ救急搬送された慢性硬膜下血腫の症例について、鑑別が必要な疾患や画像診断の注意点について説明がありました。
続いて、研修医の鈴木先生から「抗うつ薬の使用により高血糖高浸透圧症候群をきたした一例」として、非定型抗精神病薬の内服時には定期的な血糖測定や糖尿病危険因子の有無の確認が必要であること及び糖尿病性昏睡の場合には内服薬のチェック、休薬などの対応が重要となることについて説明がありました。
第2部の画像診断講義では、放射線科の齊藤先生から「新鮮な血腫のCT所見」として、CT画像を参照しながらCT値に留意した症例の解説があり、CT値が高い液体成分には注意が必要であることについて説明がありました。
第3部では、泌尿器科の安達第二診療部長から「泌尿器科領域の救急診療」として、尿管結石症、尿路感染症、導尿法のコツなどについて解説があり、泌尿器科医師の呼出しが必要となる精索捻転等の説明がありました。
発表・講義後は、初診時の対応、発症の経緯、処置などについて、参加者による活発な意見交換が行われ、予定時間を超過するほどの盛り上りを見せた勉強会となりました。
次回は11月5日(月)に救急症例検討及び整形外科、産婦人科の講義を予定しております。
地域の医療機関の皆様には、既に勉強会の開催についてご案内しているところですが、新たに参加を希望される場合は、当院までご一報ください。