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山形県立新庄病院ブログ

2019.10.23

「日本核医学技術学会(東北)」で最優秀賞を受賞しました

本院の放射線部 小野宗一技師長が「日本核医学技術学会東北地方会(令和元年9月)」発表演題で最優秀賞を受賞しました。

以前もご紹介しましたが、同技師長は特に核医学と統計学の研究の第一人者で、長年にわたり各方面に論文発表や講演を重ねています。

本院の職員は、このように互いに研鑽を重ねてさらなるステップアップを図り、より良い医療サービスの提供を目指しております。

(以下、小野技師長本人による説明です。)
学会名は”日本核医学技術学会第24回東北地方会”
演題名はUsefulness of MIBG regional Heat to Mediastinum ratio to a diagnostics of Pakinson`s  diseaseです。
パーキンソン病では心交感神経機能が低下することがすでに分かっており、その機能評価では核医学検査におけるMIBG心交感集積が用いられています。
一方、心筋内におけるドーパミン量は中隔に対し自由心筋壁では著しく低下します。
したがって、MIBGによる心筋内集積も中隔では維持されているが、自由心筋壁では低下すると考え、MIBGはノルエピネフリンのアナログですから、ノルエピネフリンの原料となるドーパミン量が減少すればMIBG心筋集積も低下すると予測しました。
そこでMIBGの局所心筋内集積を評価した結果、予測通りに中隔では自由心筋に対し有意に高いMIBG集積を認めました。

 

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