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山形県立新庄病院ブログ

2023.5.17

第206回 新庄最上臨床懇話会が開催されました

5月10日(水)に第206回新庄最上臨床懇話会が開催されました。

この会は管内の医療関係者が参加して、最新の医療情報を共有することを目的とした定例の勉強会です。

はじめに、新庄市最上郡医師会学術委員を務めている当院の仁木地域医療部長から開会の挨拶があり懇話会が始まりました。

今回の基調講演は、ハートクリニックひろの院長廣野摂先生が座長を務め、「救急科の地域連携について」をテーマに、当院救急科の髙橋救急部副部長が講演しました。

髙橋副部長は、「令和5年1月に県立新庄病院に着任した。救急医療はその地域、その病院で求められるものが違う。最上地域では救急医療に何が求められているか、一次から三次までの限られた医療資源の中で、最大限の効果が発揮できる体制はどのようなものか等、新病院への地域救命救急センター設置を見据えた準備を行っている。そして救急医療には、この地域で開業している先生方や医療関係者との連携は不可欠である」と述べました。

この懇話会はWebでも配信され、質疑応答の際にはWebで参加した開業医の方々から、救急時の患者情報の共有等について質問が複数あり、地域救命救急センターへの期待の高さが窺えました。

続いて、当院の宮本第一診療部長が座長を務め、「災害医療への取組み方を整理する:誰もが知っておくべき基本と増加する循環器疾患への対応」と題して、独立行政法人国立病院機構金沢医療センターの阪上院長が特別講演を行いました。

阪上院長からは「大規模災害時には外傷に目が行ってしまうが、少し時間が経ってから循環器疾患、精神疾患等が増えるとのデータがある。そして災害現場では、情報の共有等『CSCA-TTT&T』による行政と医療の連携等組織的な対応が重要」と、災害現場での豊富な経験から御教示いただきました。

 

 

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