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山形県立新庄病院ブログ

2016.11.30

第17回日本クリニカルパス学会学術集会で発表しました

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11月25日と26日の二日間、石川県金沢市において、第17回日本クリニカルパス学会学術集会が開催され、当院の土田看護師が分析・研究成果を発表しております。

当院では各部門が様々な学会等において、研究成果の発表を行っており、このような取組みを積み重ねることにより、地域の皆様にさらなる安全・安心・信頼の医療を提供してまいります。

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【発表概要】 

1 DPC分析システムで、当院の突発性難聴パスを分析し、DPCと出来高差が大きいことが判明。
2 パスの見直しを行い、実際に稼動させ、再評価し、PDCAサイクルを実施。
3 その結果、患者さんの負担が増えることなく、経営改善を達成。
また、看護業務の軽減にもつながり、業務効率化にも繋がった。
4 この結果をもとに、他のパスにおいてもDPC分析システムを活用し検討中。

【参考】

≪クリニカルパスとは≫
病気の治療や検査ごとに、標準化された患者さんの診療計画をスケジュール表として、まとめたものです。
入院してからの食事や処置、検査、治療、その準備、 退院後の説明等が日ごとに詳しく記載されていますので、例えば、手術後、いつからお風呂に入れるか、点滴はいつまで続くかなどといったこともわかり、スムーズな入院生活が可能となります。

≪クリニカルパス導入のメリット≫
◎医療の標準化
クリニカルパスを使用することにより、病気に対し科学的根拠に基づいた処置や治療を一定の質を保ちながら行います。また、無駄な検査や投薬を減らすことも可能です。
◎情報を共有してチーム医療を実現
クリニカルパスは医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、診療放射線技師、管理栄養士、事務職員など多職種で作成されます。そのため、各専門分野からの意見により、科学的根拠に基づいて作成されています。
◎患者さんやご家族と治療計画を共有
クリニカルパスにより、患者さんは入院中のスケジュールを把握することができるため、より安心して治療や検査を受けていただけます。さらに、病気や検査、手術については、医師が詳しく説明いたします。不明な点やご心配なことがありましたら、遠慮なく医師、看護師にお尋ねください。
◎医療の効率化
クリニカルパスを使用することで、不必要な検査や投薬などを減らすことができ、 入院(在院)日数の短縮も可能となります。
◎医療安全(リスクマネジメント)の推進
クリニカルパスは、検査・処置・治療のオーダーや看護ケアの内容を複数の医療スタッフが確認するため、指示やチェック漏れの防止に役立ちます。そのため、患者さんは適切な医療を効率的に受けることができます。また、医療スタッフによって定期的に見直されて改善されるので、質の高い安全な医療を確保することもできます。

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