BLOG

山形県立新庄病院ブログ

2018.12.12

「第8回 救急災害勉強会」を開催しました

当院では、研修医の指導の一環として、また、医師が救急当直時等に専門分野以外の診察について参考とするため、毎月、救急災害勉強会を開催しております。

12月3日(月)、今年最後の本年度第8回目となる救急災害勉強会を開催しました。

第1部の救急症例検討では、初期研修医の石川明雄先生から、めまい、嘔吐があり救急搬送された患者について、搬送時のMRI検査では脳梗塞の所見はなかったが、数日経過後のMRI検査では小脳梗塞が確認された症例について発表がありました。
MRI検査で梗塞の所見がない場合でも脳梗塞を否定できないことやベッドサイドで施行できる検査も中枢性めまいの鑑別に有用であることなどの説明がありました。

続いて、初期研修医の山口慧先生から、強い腹部症状があり内科外来を受診したレジオネラ感染症患者の症例について発表がありました。
レジオネラ肺炎は、肺炎の他にも多彩な症状を呈する全身病であること、肺以外に急な症状が出現した場合には、他の緊急性がある疾患も鑑別にあげて対応する必要があることなどの説明がありました。

第2部の各診療科講義では、呼吸器内科の會田康子先生から、救急外来でのインフルエンザ診療について、症状や迅速抗原検出検査による診断、重症患者への入院適用、治療薬について、Q&Aなども用いながら解説がありました。

発表及び講義後の質疑応答では、研修医に対するMRI診断結果を患者へ伝える際の注意事項やレジオネラ感染症の特徴等に対する質疑が行われ、また、これから増加が見込まれるインフルエンザ感染症患者への救急時の対応について活発な質疑が行われました。

次回は来年の1月7日(月)の開催を予定しております。
本勉強会への参加を希望される場合は、当院までご一報ください。

【問合せ先】
新庄病院事務部総務課 0233-22-5525(代) 内線1287 小口・松田

※総務課小口主査がコメントを担当しました。

 

\友だち登録お願いします/

新庄病院公式LINE@アカウント